憲法を活かそう 週刊ニュース No.1030 2025年11月13日(木)
いまの社会を、憲法通りにつくり変えよう
「ジェンダー平等と日本国憲法について考える」
11月3日兵庫県憲法会議主催の「日本国憲法公布79周年神戸憲法集会」がうはらホールで開かれ300人が参加しました。
 集会は、近藤暢朗弁護士の司会で行われ、平松順子憲法会議幹事の開会あいさつ。
 最初の文化行事は、民族音楽家の劉偉(リュウ ウエイ)さんの歌とフルスと呼ばれる瓢箪笛、見事な口笛による演奏でした。モンゴルの大草原から聞こえて来る民族音楽の深い演奏に聴き入り、会場から万雷の拍手でした。
 アルテイシアさん(作家)講演のテーマは「ジェンダー知らなきゃヤバい時代がやってきた」で、パワポ画像も駆使して語り続けました。
 最初にアイスランドの女性の地位向上のきっかけを描いた映画「女性の休日」の鑑賞を呼びかけ、ジェンダー平等指数が世界一位を占めているアイスランドの状況を詳しく解説しました。
 その上でジェンダーギャップ指数は148か国中118位と大変低い日本では、女性差別が無意識の偏見や差別意識のもとで個人の問題ではなく構造的な問題として存在し、多くの人が依然として家父長制の影響を受けており、批判や指摘を真摯に受け止めることが大事であると訴えました。
 
 アルテイシアさんと山下久梨子さん(民青同盟県常任委員)との対談では、保育士である山下さんの抱えている疑問に答えて、合理的理由のある区別は否定するものではなく、差別とは違うことが指摘されました。
 まとめと閉会挨拶は福島敏明神戸学院大学教授が行い、「今日のアルテイシアさんのお話の内容は、平等を定める憲法14条・24条はもちろん、個人の尊重を定める13条がぴったりくる。日本国憲法はジェンダーにかかわらず、すべての個人を尊重する社会をめざしている」と述べるとともに、「自民・維新による高市連立政権は改憲への動きが最悪なので、これまで以上に緊張感を持って立ち向かおう」とよびかけました。

11・3加古川駅前集会とパレード

 「戦争させない・9条壊すな二市二町総がかり行動」は小南会長が基調報告。自民・維新連立政権ノー、消費税引き下げろ、高市軍拡ノーなど、各種団体の代表者がリレートークし、人々にうったえました。


※11/19(水)県下各地で戦争法やめよ行動

★☆★ 11月29日(土) 15:00 〜
    兵庫県AALA学習講演会

 場所:長田区文化センターピフレ会議室A
 講演:宮田 律さん・現代イスラム研究センタ理事長
   『パレスチナ・ガザ問題の歴史的背景』
 参加費無料 オンライン参加もOK
 (連)078−351−0194

★☆★ 12月5〜9日 10:00 〜 18:00
    第48回兵庫の「語り継ごう戦争」展

 場所:妙法華院
 展示:「侵略の78年と平和」「治安維持法100年」
    「戦時中のくらし」など
 戦時体験を聞くつどい、連日あり
 (連)090−5896−6048
 
★☆★ 12月6日(土) 13:30 〜
      市民公開講座

 主催:自由法曹団・青年法律家協会兵庫県支部、
    兵庫県弁護士9条の会
 場所:あすてっぷKOBEセミナー室1
 講演:永井幸寿さん・日弁連災害復興支援委委員長
   『戦争と法 〜今を生きる私たちの
            現状認識を問い直す〜』
 参加協力費:\500
 (連)078−361−9990

★☆★ 12月13日(土) 14:00 〜 16:00
 みんな集まろう 輝け憲法 平和が一番 市民イベント

 主催:九条改憲NO!全国市民アクション川西実行委
 場所:アステ川西前 歩道デッキ
 内容:リレーメッセージ、沖縄からのメッセージ、
    合唱、大型紙芝居など
 フォーク:元五つの赤い風船


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