6月12日中央区文化センターで兵庫県憲法会議の2025年総会が開かれました。
記念講演として関西学院大学の冨田宏治法学部教授が『自民党融解とSNS選挙 〜「分断」に抗して「包摂」の政治を〜』のテーマで、55枚のカラー画像を駆使して詳しく解説しました。
まず自公政治の延命装置だった「安倍政治」の崩壊は、いままさに自公政治の終焉まで来つつあると断言。その延命装置だった「岩盤保守層」が、その結束するイシュー(伝統的家族/改憲/男系男子天皇/外国人排斥/反緊縮)にしがみつくも、内部で互いに憎悪がまん延していることを具体的に示しました。岸田から石破政権もその俎上にあるため、石破らしさを貫けばその岩盤層の反乱招き、石破らしさを捨てれば「国民の期待?」を失うという深刻なジレンマに陥っている状況だと説明しました。

この事態に、国民民主の「若者をつぶすな・手取りを増やせ、年寄りを殺せ」による世代間分断への誘導、維新や石丸さらには立花などが、ショート動画を駆使したSNS攻勢で国民全体を分断へ導く姿となってきたのです。岩盤保守の高市や国民民主、そして蓮舫バッシングなどの動画なども紹介、創っている業者たちも相当な儲けになっているようで、兵庫県知事選でこれらが最も顕著でした。
この自民党から剥がれ落ちた岩盤保守層の分断攻撃は、「力」対「力」、「暴力」対「暴力」、「軍事力」対「軍事力」へ。これにどう立ち向かうのか、冨田教授は「包摂の理念をどう打ち出すのか」について話を進めました。モデルとして東京杉並区政の“ケア民主主義”を例に『包摂の政策の可能性』による好循環社会の姿を説明。ただこれは「ショート動画」方式