九条守れ 週刊ニュース No.985 2024年12月12日(木)
いまの社会を、憲法通りにつくり変えよう

「日本の軍隊」=自衛隊の危険性を知る
 戦争させない、9条壊すな!総がかり行動兵庫県実行委員会が主催する憲法集会が12月3日長田区文化センターで開かれ80人が参加しました。
 この催しは毎年5月3日1万人規模で開いている実行委員会が年末にプレ集会として定着してきたものです。集会は岡崎兵庫労連事務局長が司会進行、主催者を代表し羽柴弁護士が「世界を見ていて、軍拡推進日本もいつ戦争を引き起こすのかと国民は心配している。こういうとき、日本の自衛隊が憲法遵守義務をどう考えているのか、今日はじっくり学習を深めよう」と挨拶しました。
 講演は弁護士9条の会の吉田維一弁護士。テーマは『自衛隊で今なにが起きているか、何をしているのか』で、多くの画像を駆使し、日頃私たちが気づいていない「日本の軍隊」の裏表を詳しく解説しました。
 私たちは“自衛隊”というが、英語では「日本軍隊・ジャパニーズアーミー」で国際的には“軍隊” です。そして「軍隊とは」⇒国防義務を国民に課し、軍人にトメイ(賭命)義務を課す構造、つまり自らの命を賭けて相手を合理的に殺傷することが職務(国防は結果)で、軍法会議による刑罰によって意思決定を拘束する組織、なのです。だから自衛官は「現在も遺書(家族への手紙)を書かせ」て、「自覚に基づく積極的な服従の習性を育成」されています。だから命令義務違反は現行懲役7年となっています。また自衛隊員27万人が国家公務員で、日本全体の国家公務員58.5万人の46%を占めています。
 自衛隊は定年が54才で、旧日本軍の組織を承継する体質を持ち、つまり将クラス、佐官など幹部が多く、全体の人員が減少しているので「部下がいない」軍隊になりつつあります。そのため兵庫県でも「学童保育で自衛隊体験」「子ども食堂でパンフ配
 
り」「中学や高校で、社会体験・職業体験として格闘の訓練」「入隊希望者への家庭訪問」「基地見学」「校庭に装甲車持ち込み乗車」が行われています。また自衛官が出身の学校を訪問し体験を語って勧誘まがいの活動もしています。
 吉田弁護士は次いで「一緒に戦争する」“異種独特の軍隊=米軍”のすごさの実態も具体的に説明しました。その上で、憲法9条のもとで海外で一緒にたたかえない日本軍隊が「世界で最も攻撃的な軍隊」の指揮下に入って戦争する無謀な自公政権の暴走を厳しく批判しました。
 集会は1000人委員会の森代表から、2025/5/3憲法集会の企画が説明され、その成功のため「賛同金のお願い」、さらに「憲法を活かす1万人意見広告運動」が提案され、参加者の賛同で決定されました。



※12/19(木)県下各地で「戦争法廃止求める宣伝行動」
※12/23(月)18:00「みなと公園]神戸港クリスマス闘争集会


★☆★  12月21日(土)   13:00~
     僕たちの未来の選択
 この先の20年も平和に暮らせる国防を考えよう
平和を守る全国弁護士会アクションの日市民学習会

 場所:兵庫県弁護士会館
 講演1 戦争になったときの命とくらし
   (法律・条約の定め) 永井幸寿弁護士
 講演2 国家・自衛隊・国民にとって
    有事とは何か    柳澤協二さん
 グループディスカッション
    質問と共有  講師からのまとめの話
 定員:50名 参加費無料
  申込は https://www.hyogoben.or.jp/のHPより
  締め切り⇒2024/12/17

★☆★  1月13日(月・祝)   14:00~
        シンポジウム
  「地域から高校」「高校から地域」を考える

 主催:「公立高校守る会」
 場所:神戸市中央区文化センター1103・1104
      シンポジウム
   中川智子さん・前宝塚市長
   今井典夫さん・村岡高校教諭
 参加費無料
  (連)078-341-6745


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