九条守れ 週刊ニュース No.980 2024年11月7日(木)
いまの社会を、憲法通りにつくり変えよう

 「平和の9条をかかげる憲法」の公布から78年目の11月3日、神戸市北区のすずらんホールで「神戸憲法集会」が開かれ、会場いっぱいの 400人が参加しました。
 開会挨拶の井村弘子兵庫県憲法会議幹事は「改憲派を3分の2以下にした総選挙結果をもとに新たな憲法運動の出発点にしよう」と挨拶。
 「文化の日」として、いつも地元の文化人と共同した今年は、歌唱力豊かな弁護士・近藤暢朗さんと北区であらゆる楽器を駆使して大人気の広瀬一葉さんが登場、少し古いが70年代のフォークソングを参加者と一緒に共有しました。とりわけ「戦争を知らないこどもたち」は会場いっぱいの拍手とリズムで圧巻でした。
 本番の『日本国憲法と日本の民主主義の現状を考える』テーマでは、まず舞台に上脇博之教授と猪苗代結兵庫県民主青年同盟委員長が登場しました。テーマは『上脇さんに聞いてみよう』で、そのパートワンは『わかものとの対話』ではじまりました。
 まず猪苗代さんから「裏金問題で大活躍された立場で、総選挙結果はどう思います?」との問いかけに、上脇さんは、@与党大敗という結果や、赤旗日曜版や私が大きなきっかけをつくったという評価はうれしいことだが、これをつくったのは長年の憲法擁護のたたかいと世論の力だ。A私はもともと選挙制度を完全比例制にすべきと主張していたので、総選挙結果を例にすると、自民党は得票26.7%だから 124議席のはずなのに 191議席も取った。完全比例代表なら、この総選挙結果では、例えば社民 8、共産29、れいわ32の議席数となり完全政権交代となる。ぜひとも正しい選挙制
 
度にしなければならない、と強調しました。
 わかものから「上脇さんは、何でこんな研究をするようになったの」との質問には、「北海道から沖縄まで全国民が主権者で、その民意を正確に反映する民主主義の基本が完全比例制の選挙制度だという確信で頑張り、これに違反する諸事件に対し、オンブズマンとして活動をしてきた」と語りました。ただオンブズマンだけでは限界があり各マスコミの報道記者さんたちの調査は極めて重要で、例えば「広島河合事件」では政治資金の収支報告書だけでは解らない地元記者たちの取材報道が大きな証拠となった事例も説明しました。
 わかものとの対話のあとパート2で上脇教授のへの事前質問に対する回答の場面となりました。
 会場は盛り上がり、@結局、裏金問題とは何なのですかに対し、上脇教授は当日配布資料の金額表で解りやすく解説しました。Aどうして政治におカネがかかるのですかに対しては、自民党の金まみれ活動を詳しく説明しました。ではB『本当の政治改革とは』について「全企業の政治献金、諸パーティ禁止」などが必要と述べ、前述した完全比例代表選挙制度の実現を強調しました。


※11/11(月)12:15「神戸大丸前」原発やめよイレブン宣伝
※11/12(火)12:15 「三宮東遊園地入口」恒例憲法昼パレード

★☆★  11月10日(日)   14:00〜
   日本被団協にノーベル平和賞!
    非核の政府を求める兵庫の会 学習会

 場所:神戸市立婦人会館4階・もくれん
 講演:藤原精吾弁護士
   『ヒロシマ・ナガサキから歩む核兵器廃絶への道』
 参加費:¥1000(学生無料)
  (連)078−393−1833

★☆★  11月23日(土・祝)   13:30〜
      第18回北区9条のつどい

 主催:神戸市北区内・6つの「九条の会」
 場所:すずらんホール
 友情出演:津軽三味線の演奏
 講演:鈴木エイトさん・ジャーナリスト、作家
   『元首相銃撃事件の深層
      〜政治・人権と「信教の自由」〜』
 参加協力費:¥1000
  (連代表)090−9619−9007


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