九条守れ 週刊ニュース No.967 2024年8月1日(木)
いまの社会を、憲法通りにつくり変えよう

「壊憲」と「改憲」、両面のたたかい
 2024の通常国会を通じて、岸田政権の悪政とたたかいました。当センターの7月幹事団体会議で、夏と秋へむけた行動を支える方向も確認しました。とくに憲法擁護運動について要約します。
 戦後の自民党政治は、現憲法成立後常に悪法成立による壊憲を続け、岸田政権は最悪の軍国壊憲を行っています。
A.24年通常国会で成立した法・条約
1.日本を戦争する国に引きずりこむ“壊憲”法案
@「経済秘密保護法案」
 =5/10参院本会議で可決成立(自公立維国賛成
A「統合作戦司令部」設置法案
 =5/10参院本会議で可決成立(自公立維国賛成
B「食糧供給困難事態対策法」
 =6/14参院本会議で可決成立(自公維賛成)
C「次期戦闘機共同開発条約」
 =6/05参院本会議可決成立(自公立維国賛成
D「地方自治法改正案」
 =6/19参院本会議で可決成立(自公維国賛成)
2.生活・権利を圧迫する“壊憲”法案
@「共同親権」導入の民法改定案
 =5/17参院本会議で可決成立(自公立維国賛成
A「食料・農業・農業基本法改定案」
 =5/29参院本会議で可決成立(自公維賛成)
B「こども・子育て支援法改定案」
 =6/05参院本会議で可決(自公賛成)
C「入管法・技能実習法改定案」
 =6/14参院本会議で可決成立(自公維国賛成)


一方、衆参憲法審査会・・
 明文改憲策動は止めている
@衆院=10回開催(4/4・4/11・4/18・4/25・5/9・5/16・5/23・5/30・6/06・6/13)
・改憲派;今国会中に改憲条文(緊急事態条項・国会議員任期延長)の起草を
 維国=立民・共産のぞき起草委員会つくれ
 自民=裏金問題をしのぐことで精一杯→第10回で議員任期問題の「論点整理」提出
 反対会派も含め全会派で議論を→閉会中審査を呼びかける
・6/28(金) 会長職権で幹事懇開催するも立民・共産欠席→「意見交換会」に終わる
A参院=5回開催(4/7・5/8・5/15・5/29・6/12)
 
・維新が「参院でも緊急事態条項の議論を」と自民をけしかけ
・しかし自公も含め参院緊急集会についての議論に終始=衆院審査会に同調せず
 └与党筆頭幹事・佐藤正久議員(5/15記者会見)
  「衆参の憲法審でかなり温度差。まずは参院緊急集会の方が充実すべき論点あり」
B国会終了後の7/5、自民党は改憲発議に向けたWT初会合=つまり衆参両院の足並みを揃え条文化作業を加速し、さらに国会閉会中の審議も策動しているので要注意
「戦争する国づくり」を国民共同で打ち破っていくために

@世論は変化しつつある
a.「中国・北朝鮮・ロシアの動きに対抗して日本の軍備拡大やむを得ない」という世論あるも、同時に、米欧と違い「核で対抗」は圧倒的に少なく「核兵器なくせ」が根強く存在
b.ガザやウクライナ問題が長引く中で「軍備増強が戦争の抑止力になるのか」?
 物価高・生活防衛などに政府は全く手を打たない一方で軍事費だけは急増はなぜ?なぜ岸田首相は米国・バイデンの言いなりになるのか?在日米兵の少女暴行事件をなぜ知らせないのか? などなど
A「どうしてこんな理不尽なことがまかり通るのか」の国民的な疑問に答えて
・自衛隊の今の姿を示す=米軍指揮の下で先制攻撃する実力を急速に高めている実態
・日本政府/国民を縛り付けている 日米同盟・安保条約とは・・の根源を知らせる努力を!!
 「市民と野党の共闘」の質を引き上げる底力に!

★☆★  8月31日(土)    13:00〜
     第11回たじま平和のつどい

 場所:日高コミュニティーセンター多目的ホール
 オープニング:みんなでうたおう
 展示:オスプレイ低空飛行、Xバンドレーター基地
   などの写真展
 講演:平井美津子さん・大阪府公立中学校教諭
   『次の戦争を起こさせないために
     〜子どもたちの未来を切り拓く〜』
 詩の朗読・・オスプレイ目撃報告など
 参加協力券:\500
  (連)0796−42−3005


  PDF版ダウンロード