世界で最悪の原発事故、東電福島原発による悲惨な状況は今も続いています。
あれから13年目、「原発をなくし自然エネルギーを推進する兵
庫の会」は3月9日「福島をわすれない、メモリアル集会」を開催、あす50名が参加しました。
集会はメインの「原発を止めた樋口裁判長」の映画上映、避難者支援のうったえ、「能登地震と原発」に関する東京からの笠井議員の報告で、この三つはどれも参加者の共感をよびました。
最初にひょうご原発訴訟の避難者、福島県富岡町から兵庫県へ避難して原告となっている槇さん、高橋さん、サポーターからのうったえがありました。神戸地裁の10年のたたかいでは、最高裁の動向もあるが、改めて「原発事故被曝」の深刻なポイントを明らかにしてきたと述べ、3月21日の判決日行動への参加もよびかけられました。
映画『原発をとめた裁判長、そして原発をとめる農家たち』(92分)は、現地のリアルな映像と原発裁判の動向、そして被災した農家たちの新しい取り組みが交互に写され、まさに「やさしい原発問題の学習」となりました。
樋口さんは、普通の新築住宅では3000から5000ガル(震動の激しさ)で建築されているのに、日本のあらゆる原発が600〜700ガル程度で国や規制委員会が認可している過ちが基礎にあると明言しました。映画では、落合恵子さんも「これだけシンプルで解りやすく原発問題の解釈を示した人はいない」と語っていました。
会場では、東京から日本共産党笠井議員が画像に登場、「先ほ
どまで原発やめよの“3・9原発やめよ新宿行動”の先頭でデモをしてきました」とあいさつ。今年元旦に起きた能登地震と志賀原発に関する状況で岸田政権と対峙したリアルな話を含め「日本のどこにも原発の居場所はない」「繰り返してはならない13年の現実」ついて、解説しました。
笠井議員は、寸断された道路の中、万が一の避難は「机上の空論」だと厳しく指摘し、さらに「原発で利益をむさぼる原子力産業企業」から過去10年間で70億円の献金をもらい、その上に「裏金」までむさぼる自民党とその議員を厳しく批判し、原発ゼロをめざしともにたたかおうと結びました。